昨今、日本においても高打ち出し角でドライバーの飛距離を最大化する「ゴルフ理論」が認められ[高弾道ドライバー]が注目されてきました。ところが、日本で商品化されているドライバーの多くは、大きくても精々ロフトは11-12度程度、また従来の古いゴルフ理論に囚われたほとんどのゴルファーには扱えないような45-46インチの長尺ドライバーが大半を占め、本格的な[高弾道ドライバー]を見付けるのは難しい状況にあります。
この状況を憂慮しCustomClubUSAは、米国の最新ゴルフ理論に基づいた[高弾道ドライバー]をご紹介します。単にロフトの大きなヘッドを使えば良いということではありません。先ず、ゴルファーのスキルをサポートする適切な長さ、重さ、バランスであることが重要です。これを満たした上で、高弾道を実現する高ロフトのクラブヘッドとシャフトを合わせます。また飛ばしのメカニズムを理解することで目的(飛距離アップ)が達成しやすくなりますので基本的なメカニズムもここにご紹介させて頂きます。
従来のゴルフ理論に囚われ、改革に躊躇されるゴルファーにはお薦めできません。(1ラウンドで2回や3回のOBが出たとしても、1度でも改心のビッグドライブが出れば満足!というゴルファーは市販の46インチの長尺軽量ドライバーをお買い求め下さい・・)
少し長いご説明となりますが、しばらくの間お付き合い頂ければ幸いです。
1.飛距離UPを実現するには・・・
ここでご説明する「高弾道」とは打ち出し角が大きく、かつ、バックスピン量の少ない弾道を意味します。高く上がってもアゲンストの影響を受けにく く、キャリー、ラン共に出る、トータルで飛距離の出る球筋です。最近のドライバーヘッドのスイートスポット(芯)は、フェイスの中心より、少し上にデザインされており、フェイスの上部でボールをとらえることでスピンを抑えた大きなキャリーボールが打ちやすくなります。(ただしHS40m/sを切るゴルファーは逆に必要なスピン量が確保できず、ボールがドロップし、飛距離ロスの原因になりますので芯<フェースの真ん中周辺>で捉えるようにしてください。)
一方、「吹き上がりの球筋」は、ドライバー・フェイスの下側(芯よりも下)でヒットしたり、ダウンブローに打ち込んだ 時に弾き出される弾道で、低く飛び出し、先の方でホップします。一瞬、力強く見え、こうした球筋を求めるゴルファーもおられますが、実はバックスピンが必 要以上に多いボールのため、空気抵抗が大きくキャリー・ラン共に効率の悪い球筋です。この要因は、ティーアップしているボールに対して上からヘッドが入 り、ヘッドの最下点でインパクトを迎えるアイアン的なスイング(ダウンブロー)になるためです。 これを、ほんの少しのアップブローのスイングに変えることにより、「高弾道」で最適スピンの飛距離の出る球筋を作り出すことが可能になります。最近ではロ フト10.5度のドライバーを-使用するPGAプロが急増しています。
ここで飛距離に関する、三つの基本条件をご紹介します。
(1)ボールの初速度
(2)打ち出し角
(3)スピン量
ボールの初速度を出来る限りアップし、それに応じた最適な打ち出し角、最適スピン量でボールをヒットすることで飛距離UPに繋がります。「高弾道ドライバー」とは、この基本3条件を満たすクラブです。
1.ボールの初速度
初速度は、ボールが飛び出す時の速度です。初速度はヘッドスピードが上昇すれば、上昇することになります。ボールの初速度は、ヘッドスピードの約 1.5〜1.6倍にあたります。また、ヘッドスピードが1m/S上昇する毎に平均で5-7ヤード加算される。と、言われヘッドスピードを上げるには、軽く 長くすることが最適と考え、長尺クラブが誕生し、市販の既製品ドライバーは45〜46インチの長尺クラブが販売されています。ところが、最新のゴルフデー タでは、長尺クラブによりヘッドスピードは多少(平均8%)上昇したが、実際の飛距離は伸びていないと言う結果が報告されています。ミート率低下による飛 距離ロスがその原因です。 アメリカPGAツアープロの平均ドライバー長さが44.5インチですから、我々アマチュアがプロより長いクラブを扱えるわけがありません。
2.打ち出し角
遠くにボールを投げる(あるいは打つ)には、ある程度の角度のある放物線を描いて飛んで行く方が遠くに飛びます。野球の外野と内野のキャッチボールの時は、放物線を描くように投げあいます。内野と内野の短い距離のキャッチボールはライナーで投げても相手に届きます。これと同じで、遠くに飛ばすにはある程度の放物線を描く方が簡単に投げられます。この放物線を描く角度が打ち出し角に相当します。

ヘッドスピードによって変化しますが、データ上の最適打ち出し角は、10〜18度とされ、ヘッドスピードの遅いアベレージゴルファーほど打ち出し角が必要とされています。打ち出し角はクラブヘッドのロフトに最も大きく影響を受けます。打ち出し角は、ロフト角に平均2〜4度(最大で4度)プラスされた角度と言われています。日本で市販される既製品ドライバーは、ロフト8.5度〜11度が大半ですから、最適な打ち出し角を達成するには非常に困難な状況にあります。仮に、ヘッドスピード40m/sのゴルファーが9度のドライバーを使用した時、打ち出し角は12度程度になり、最適打ち出し角(14-15度)を得ることができません。このゴルファー(HS40m/s前後)に最高のパフォーマンスを約束するクラブヘッドはロフト角12度〜14度前後のドライバーになります。
3.スピン量
HS40m/s前後のゴルファーであれば、最適スピン量は2500〜2800回転程度と言われており、ヘッドスピードとロフトが増えるとスピンは増える関係にあります。確かに、低ロフトのクラブの方が[スピン量]は抑制されますが、別の弊害があります。ドライバーのロフトが少ないとゝ紊低く出る▲汽ぅ疋好團鵑よりかかりやすくなるバックスピン量が減る。と言う特徴があり、最適な高打ち出し角を得ることができず、尚且つ、サイドスピン量(スライス/フックの要因)が増大し、飛距離ロスに繋がります。またヘッドスピードが遅めのゴルファーの場合、逆にバックスピン量が少なくなりすぎてドロップしてしまいます。つまりスピンは多すぎても、少なすぎてもダメで、ヘッドスピードに応じた最適なスピン量を保つ必要があります。
2.新しいゴルフ理論による飛距離UP実現に必要な2つの要素とは・・・
先に述べましたが、(1)ボールの初速度(2)打ち出し角(3)スピン量 この3要素が飛距離UPの基本です。この3要素の中で(2)、(3)は、適正なクラブ選択により比較的容易に実現できます。しかし、最も実現困難であるのが(1)ボールの初速度のUPです。ボール初速度をUPさせるには、ヘッドスピードの上昇が最も効率が良いわけです。ところが、ヘッドスピードの上昇にはゴルファーの体格、柔軟性、運動能力が大きく影響し、容易に達成することができません。(長尺にすればHSは増加しますが、10回中5回ミスショットになるドライバーでは意味がありません)それでは他に方法がないかと言いますと、解決方法のヒントは女子ツアープロのスイングにあります。キーワードは「ミート率」と「ブロー角」です
A.ミート率
ミート率/PTI(Smash Factor or Power Transfer Index)は、[PTI=ボール初速度÷HS]で得ることができます。ヘッドスピードが幾ら速くてもミート率(PTI数値)が低ければ、ボールスピード(初速度)は上昇せず飛距離は伸びません。ミート率とは、インパクト時のクラブヘッドの速さと正確度の度合いから生まれるインパクトパワーを表します。ミート率の最高値は1.56(ボール製造上の規制により決まっている)です。
因みに、プロゴルファーのミート率は平均1.45〜1.50(約93〜96%)、一般ゴルファーのミート率の平均は1.2〜1.4(77〜89%)くらいであると言われています。ミート率向上はヘッドスピードUPと同様の効果をもたらします。(打点がスイートスポット(芯)から1インチ<約2.54cm>離れただけで、ボールスピードは2〜3m/s落ち、14〜20ヤードほど減少するというデータがあります。) ボールのオフセンターヒットにより、10〜20%のパワーロスが生じます。このオフセンターヒット率を軽減する(=ミート率を高める)ことにより、ボール スピードの上昇を促すことに繋がります。ミート率を高めるには、ヘッドの芯で打つことですから慣性モーメントの高いクラブヘッドを選択し、ボールの芯・ク ラブの芯・フェース面上の芯の同一ライン上にヘッドを走らせるスイングを身に付けることです。これを達成するにはほんの少しのアップブローのスイングが必 要です。
ヘッドスピードの速さが飛距離に結び付くような記述を多く見かけますが、HSはボールスピードを高める一要因でしかなく、むしろプロのような体格や運動能力のない、我々アベレージゴルファーにとっては、ミート率を高めるほうが得策であるといえます。HS42m/sの女子プロが250ヤード飛ばしている事実があるわけですから・・・
B.アップブローのスイング
アッパーブローに打つために以下の項目を参考にして下さい。

画像引用元:pga.com
1.自分に合ったロフトのドライバー
アップブローのスイングの一番の目的は、適度にスピンを抑えながら高打ち出し角を獲得することにあります。ヘッドスピード、ミート率を検証しながら、アップブローにスイングのしやすいロフトを選択する必要があります。見栄から低ロフト(9度/10度)のドライバーを選択するより、高ロフト(12度〜16 度)のドライバーを活用し容易に高打ち出し角を得ることが大事です。低ロフトドライバーをアップブローに打ち、高打ち出し角を獲得するには相当なスイングスピードとプロ並みの高度なスイング技術が要求さます。アップブローで打つにはどうしたらいいのでしょうか? それはゴルフスイングを変えるというより、セットアップを変えます。
2.正しいボールポジション
左足かかとを基準にしてボールをやや下から上に向かって捕らえられる位置を調整します。ボールポ ジションは左足のかかとと限定するのでなく、ボール一個右あるいは左に置くなど、自分のスイングに合わせてで調整する必要があります。(ただ、あまりボー ルを中に置くとクラブヘッドが上から入りやすくなりますので、基本は出来る限り左足かかと線上か、あるいはより左に置いた方がアップブローに打ちやすくなります。※左利きの方は説明が左右逆になります)
3.スタンス
肩幅を基準に広めのスタンスを取ります。下半身が安定し、アップブローのスイングがしやすくなります。
4.ティーアップ
ティーアップはボールがドライバーより半分〜3分の2出ている状態が、アップブローで打ちやすい高さと言われています。(ハイティーアップにすることで平均12ヤード飛距離が伸びたデータもあります) ただこれも個人差がありますから、あまり極端にならぬよう最適な高さを模索する必要があります。

画像引用元:pga.com
5.ビハインド・ザ・ボールでヒットする
ゴルフの格言「Head Behind The Ball」どおり、インパクトまでは頭を必ずボールよりも後ろに保つことで自然とアップブロースイングになります。体が突っ込むとダウンブローになるので気をつけてください。
正確なアップブローのスイングを身に付ければ、[高弾道ドライバー]で飛距離UPが実現します。 「ゴルフは確率のゲーム」です。 難しいドライバーを選択しフェアウエィ・キープ率を軽減させるようではゴルフ上達に繋がりません。フェアウエィ・キープ率を上昇させ飛距離UPを実現するクラブが優れた道具(クラブ)と言えます。
以上、高弾道ドライバーの飛距離優位性に関し、理論の面からご説明させて頂きました。次回はこれらを踏まえた上で実際にどのようなヘッド、シャフトを選択し、仕上がりスペックはどうしたら良いかをご説明させて頂きます。